ホテルマンとして働く私たちの頭の中を、ちょっとだけお見せしちゃいます。
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「ヒマだな」
サンタクロースがロッキングチェアに座って揺れながらぽつりと言った。
「ヒマッすね」
床に座り込んでいたトナカイもぽつりとつぶやいた。
「ドライブでも行くか」
「そうっすね」
サンタとトナカイはハイヤーに乗り込んでドライブに出かけた。
道はどこも混んでいて人も多かった。
「なんでこんなに混んでるんだ?」
「春休みッすよ」
助手席のトナカイがゲームをしながら答える。
「そうか、これが春休みというものか」
サンタクロースはヒゲを撫でながら感心したようにつぶやいた。
「わしらも春休みだな」
「いや、てゆーか、12月以外仕事してねーし」
サンタクロースはトナカイをにらみつける。
ゲームに夢中だったトナカイは視線に気づいて顔を上げる。
「なに?」
「そんな言い方ないだろ」
「いや、でも、ホントのことじゃん」
「いや、そうなんだが、もうちょっとオブラートに包むというか、なんだか私たちが仕事もしてないただのヒマ人みたいな言い方じゃないか」
「その通りじゃん」
「カチーン!!」
サンタクロースは激昂した。トナカイに殴りかかろうと拳を上げた。
が、トナカイの前足によってそれは阻まれた。その上、毎年世界中を回って鍛えた脚力は並大抵のものではなく、その衝撃でサンタクロースは車の外に蹴り飛ばされた。
商業ビルの入口に某ファストフード店の創業者の立像が置いてある。
とある昼下がり、そのビルに入ろうとしていた若いカップルがそれを見て立ち止まる。
「あれっ、なんかいつもと違くね?」
「ホントだー、なんか、サンタっぽくね?」
その時、その立像がぴくりと眉を動かしたのまでにはふたりは気づかなかった。
(この話はフィクションです)
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サンタクロースがロッキングチェアに座って揺れながらぽつりと言った。
「ヒマッすね」
床に座り込んでいたトナカイもぽつりとつぶやいた。
「ドライブでも行くか」
「そうっすね」
サンタとトナカイはハイヤーに乗り込んでドライブに出かけた。
道はどこも混んでいて人も多かった。
「なんでこんなに混んでるんだ?」
「春休みッすよ」
助手席のトナカイがゲームをしながら答える。
「そうか、これが春休みというものか」
サンタクロースはヒゲを撫でながら感心したようにつぶやいた。
「わしらも春休みだな」
「いや、てゆーか、12月以外仕事してねーし」
サンタクロースはトナカイをにらみつける。
ゲームに夢中だったトナカイは視線に気づいて顔を上げる。
「なに?」
「そんな言い方ないだろ」
「いや、でも、ホントのことじゃん」
「いや、そうなんだが、もうちょっとオブラートに包むというか、なんだか私たちが仕事もしてないただのヒマ人みたいな言い方じゃないか」
「その通りじゃん」
「カチーン!!」
サンタクロースは激昂した。トナカイに殴りかかろうと拳を上げた。
が、トナカイの前足によってそれは阻まれた。その上、毎年世界中を回って鍛えた脚力は並大抵のものではなく、その衝撃でサンタクロースは車の外に蹴り飛ばされた。
商業ビルの入口に某ファストフード店の創業者の立像が置いてある。
とある昼下がり、そのビルに入ろうとしていた若いカップルがそれを見て立ち止まる。
「あれっ、なんかいつもと違くね?」
「ホントだー、なんか、サンタっぽくね?」
その時、その立像がぴくりと眉を動かしたのまでにはふたりは気づかなかった。
(この話はフィクションです)
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