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ホテルマンとして働く私たちの頭の中を、ちょっとだけお見せしちゃいます。
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熱した網の上に肉を1枚のせる。

「いやあ、焼肉も久しぶりだなあ」

さらにもう1枚のせる。

「ですねえ、たまにはいいっすよね」

さらに1枚加える。

「ああ、うまそうだ」

さらに1枚加える。

「もう、ガァーッてのせろよ」

さらに1枚加える。

「いやダメですよ、のせ方ってのがありますから」

次の1枚で網が一杯になった。

「写真とりましょとりましょ」

「いいよ、早く食おうぜ」

「とりましょうよー、お肉を入れて撮りたいからあっち行ってください」

「ったくしょうがねえなあ」

「あっ」

「どした?」

「・・・偶然」

肉が網の上で“C L I O”と並んでいる。

さて、ここで問題です。

網の上には何の肉がどのように配置されているでしょうか?


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「ヒマだな」

サンタクロースがロッキングチェアに座って揺れながらぽつりと言った。

「ヒマッすね」

床に座り込んでいたトナカイもぽつりとつぶやいた。

「ドライブでも行くか」

「そうっすね」

サンタとトナカイはハイヤーに乗り込んでドライブに出かけた。

道はどこも混んでいて人も多かった。

「なんでこんなに混んでるんだ?」

「春休みッすよ」

助手席のトナカイがゲームをしながら答える。

「そうか、これが春休みというものか」

サンタクロースはヒゲを撫でながら感心したようにつぶやいた。

「わしらも春休みだな」

「いや、てゆーか、12月以外仕事してねーし」

サンタクロースはトナカイをにらみつける。

ゲームに夢中だったトナカイは視線に気づいて顔を上げる。

「なに?」

「そんな言い方ないだろ」

「いや、でも、ホントのことじゃん」

「いや、そうなんだが、もうちょっとオブラートに包むというか、なんだか私たちが仕事もしてないただのヒマ人みたいな言い方じゃないか」

「その通りじゃん」

「カチーン!!」

サンタクロースは激昂した。トナカイに殴りかかろうと拳を上げた。
が、トナカイの前足によってそれは阻まれた。その上、毎年世界中を回って鍛えた脚力は並大抵のものではなく、その衝撃でサンタクロースは車の外に蹴り飛ばされた。



商業ビルの入口に某ファストフード店の創業者の立像が置いてある。

とある昼下がり、そのビルに入ろうとしていた若いカップルがそれを見て立ち止まる。

「あれっ、なんかいつもと違くね?」

「ホントだー、なんか、サンタっぽくね?」

その時、その立像がぴくりと眉を動かしたのまでにはふたりは気づかなかった。


(この話はフィクションです)


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この『ホテルマンのひとり言』において謎の投稿が存在するのをご存知だろうか?

ことの発端は2010年2月10日午前11時11分30秒のことである。

「ゴッホ展」というタイトルで、九州国立博物館で当時開催されていたゴッホ展を見に行った話が載せられている。内容的におかしなところは特にない。(リンク参照

しかし事件はその18秒後に起こる。全く同じタイトル、全く同じ内容での投稿が午前11時11分48秒に行われている。(リンク参照

しかし、これでは終わらない。その13秒後、午前11時12分1秒、またしても同じ内容が繰り返し投稿される。(リンク参照

ただ不可解としか言いようがない。なぜ彼ないしは彼女は同じ内容を3回も投稿したのだろうか?
やはりこの謎を解く鍵は文章をよく読むしかないだろう。早速初めから読み始めた。


最初の一文で解決した。
投稿者である彼ないし彼女は出だしで「また寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?」とその当時の気候を説明している。「また寒くなってき」たということは、一時期暖かい日が続いていたということである。暖かい気候で気も緩み、そろそろ冬服から春服へと変えようかしら、なんて思ったかもしれない。それまでなら1枚余計に羽織っていたところを省いて、少し薄着で出かけたのであろう。
そこへ突然の寒気の到来である。薄着の自分を悔やんだかもしれない。「まーた寒くなってきやがった、ちっ」と悪態のひとつもついたかもしれない。とにかく彼ないし彼女はそれによって体調を崩した、もっとはっきり言えばいわゆる風邪を引いたのである。
風邪を引くと出る症状で多いものといえば、発熱と咳である。彼ないし彼女はご多分に漏れずこのふたつに悩まされた。
しかしゴッホ展に行った喜びを表したかった。彼ないし彼女は書き綴った。書き終えて投稿ボタンを押そうとしたとき、彼ないし彼女は計3回にわたって咳き込んだのである。

「ゴッホ!ゴッホ!ゴッホ!」

それによって指は彼ないし彼女の意思とは関係なくマウスを連打してしまった。連続投稿されてしまったが、彼ないし彼女の咳が収まって画面を見たときにはそのことが分からなかった。発熱もあったため、頭もいくぶんぼーっとし、確認作業も怠ったと思われる。

こうして謎の連続投稿事件は解決した。私は今から一連の概要をまとめて報告書を作成し、上長に提出したりしたら「そんなことやってるヒマあったら仕事せーい!」って怒られるだろーなー。


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腹賀減太(はらがへった)はまた腹が減っていた。

彼が常に「腹が減った、腹が減った」と言っている男だというのは以前説明した通りである。

彼はふらりと博多駅に降り立った。

カレーの臭いにつられて入ったホテルをまたも目指した。

3階にたどり着くと、フロントカウンターが見えた。

その端に何やらPOPが見える。


「ぬぬぬぬ、あれはもしや、ビールと焼き鳥と揚げ物!」

腹賀はビールと焼き鳥と揚げ物に目がなかった。

彼は猛ダッシュでフロントに駆け寄った。

「こ、これ、これをください!」

「こちらは宿泊者限定のセットでございます」

「な、なら、泊ります!」

腹賀はその場でチェックインを済ませた。

フロントスタッフが晩酌券というものをくれた。

「お電話かカウンターで直接ご予約頂いた方にはこちらのチケットを無料でお渡ししています。
これを2階の円坐長屋へ持って行って頂ければこちらのセットがお召し上がり頂けますので」

腹賀はそのチケットを持って一目散に2階へ駆け下りた。

法被姿の店員が威勢よく彼を迎えた。

腹賀は店員に伝えた。

「私に下さい・・・晩酌セットを。」


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家のリビングを模したセット内のソファに女が座り、客席側のカメラに向かって話しかける。
女「最近すっかり暖かくなってきましたね。まだ肌寒い日もありますが、もうすぐあの方がやってくる・・・」
♪ピンポーン(ドアチャイムの音)
女「あっ、噂をすればなんとやら、ちょうどお出でになったようですよ。
はいはーい」
女は入り口に駆けていってドアを開ける。すると、黒のレザー服を着て体中にチェーンを垂らした細身の男が入ってくる。
男「おう久しぶりだな」
女「アーッ、やっぱり!」
男「おう、HALだ。みんなもよろしくな」
(客席より)「キャーッ、HAL様ァーッ!」
HAL「ふふふふ、相変わらず元気なやつらだ。俺もこれで来た甲斐があったってもんだ」
女「HAL様、こちらにお座りになって。お飲み物は例のアレでよろしいかしら?」
HAL「(ソファに座りながら)おう、お前覚えてるのか?気の利く女だ」
女「もちろんですとも、すぐお入れしますわ」
女がキッチンに向かうと、HALは客席に笑いかける。客席より興奮した声が上がる。
女がお盆にグラスと紙パックを載せて戻ってくる。
女「HAL様、あまりお客様を興奮させてはだめですよ」
HAL「まあそう焼きもちを焼くなよ」
女「そんな、誰も焼きもちなんか焼いておりませんわ」
HAL「まあそうムキになるなよ。さっ、飲もうじゃねえか」
HALが紙パックを手に取り、グラスに注ぎ、女に渡す。
女「まあ、ありがとうございます!」
HAL「いいってことよ。(自分のグラスにも注ぎ)さあ、乾杯しようじゃねえか。かんぱ~い」
二人はグラスを合わせ飲み始める。女は一口つけてグラスを下ろし、HALがのどを鳴らしながら飲み干す様を見つめている。客席もその姿を固唾を呑んで見つめる。
HAL「ぷはぁ、いやあ、やっぱこの『ティータイム・さくらんぼ&ピーチミックス』を飲まなきゃ春は始まらねえな」
女「よかったあ」
HAL「じゃあ、俺はもうおいとまするぜ」
女「ええ、もう行かれるのですか?」
客席からも悲鳴交じりの声が上がる。
HAL「ああ、これからちょっくら桜を咲かせに行くからよ」
女「HAL様の桜、楽しみにしてますっ!」
HAL「おう!みんなに桜前線をお届けするぜ!あばよ!」
HALは駆け足で部屋を出て行く。
(客席より)「HAL様ー!行かないでー!」「HALスマイルをもう一度!」
女「HAL様は行ってしまわれました。寂しいけれど、春の足音を響かせるのが彼の役目。桜を咲かせ、野の花を咲かせ、世界を春いっぱいに彩ってくれますわ。その活躍をみんなで見守りましょう。だって私たちは永遠のHALファンですもの。今週の『クリオの部屋』、ゲストはHAL様、お相手は私、栗尾琴でございました」


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