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ホテルマンとして働く私たちの頭の中を、ちょっとだけお見せしちゃいます。
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ぼんやりと、窓の外を見ていた。

私の部屋は高層階で眺めもよく、駅のロータリーがよく見渡せた。ひっきりなしに入っては出て行くタクシーの群れ、バスの軍団、車の行進、入れ代わり立ち代わり動き回る人人人。みな「止まる」という行為を忘れたかのように、常に何かしら動いていた。

そんな流れを、私はホテルの客室からぼんやり眺めているということが、一種の優越感のようなものを生み出していた。まるで全てを自分が動かしているような気分を味わったのだ。

ちょうどロータリーに一台のタクシーが入ってこようとしていた。私は目を細めて手を前に出し、タクシーを指でつまむような格好にした。そのまま車の動きに合わせて指も動かしていく。まるでタクシーを私の指が運んでいるかのように。

そしてタクシーが4列ずつ並んでいる広場まで動かした。そのタクシーは前から3番目の2列目に置いた。私が指を離すとタクシーもエンジンを止め、運転手が背伸びをしながら降りてきた。

その後、また1台タクシーが入ってきた。同じように指でつまんで運んだ。先ほどのタクシーの隣に止まらせた。その時ふと気づいたのだが、その横並びのタクシーは全て車体の色がオレンジだった。これはあと1台で1列同じ色で揃うな、と私は思った。

それからほどなくしてタクシーが入ってきたが、今度は緑の車体だった。こいつはオレンジの並びに入れたくないな、と思いながら同じように指でつまみ、ひとつ後ろの並びに止めさせるように動かした。すると、なんと私の指通りに動いたではないか!私はちょっと驚いて自分の指先をみつめた。特に何の変哲もないいつもの指だ。

ただの偶然だよな、と思っているとまた1台入ってきた。今度は青だ。緑の隣に行くよう動かしてみると、またしても思い通り動いたではないか!まさか、本当に私の指が動かしているのではないかと思えてきた。

それから2台タクシーがやってきた。いずれもオレンジではなかったので後ろの並びへと追いやった。その通りになった。その頃にはもう信じて疑わなかった。確実に私の指が動かしていると。

そうしてようやくオレンジのタクシーがやってきた。待ってましたよオレンジタクシー!と心の中で快哉を叫びながら、オレンジの並びにくるよう動かしていった。すんなりとタクシーはそちらに向かっていった。いよいよ、これでオレンジで横が揃うぞ、と私の胸は躍った。そして、そのタクシーがかちりとオレンジのラインを作り上げた。

その途端、4台のタクシーがピカッと光ったかと思うと、ルーフの部分にそれぞれ「ビ」「ン」「ゴ」「!」と赤い文字で浮かび上がった。驚いて目を見開くと、一瞬にしてその4台が消えた。

あまりの出来事に理解が出来ず、私が呆然としていると、なくなった並びを埋めるように、後ろの並びのタクシーたちが前に詰めてきた。それもタイヤを転がして前に走ってきたのではなく、いったん浮いて前の並びに飛んで着地した、という感じの動きであった。

なんだ、これはテトリスか?!と私が混乱していると、上から小さくヒューッと音がした。眉間にしわを寄せ、音の正体を確かめるべく見上げると、天井がまばゆい光で埋め尽くされ、ギャッと声を上げて目をふさいだ。次の瞬間、ものすごい轟音とともに私の後ろに何かが落下してきた。

しばらく轟音が鳴り続けた。硬い金属がひしゃげるようなすごい音だ。私は目を開けることが出来ずに体を丸めてじっとしていた。音に混じって破片のようなものが私の体に降りかかってきた。永遠に続くかと思われた音が収まってもしばらく体を動かすことができなかった。心臓がこれまでにないほど早鐘を打っていた。

ようやく緊張も解け、ゆっくりと体を動かすとパラパラと破片が床にこぼれ落ちた。恐る恐る後ろを振り返って見ると、先ほど消えた4台のオレンジタクシーが積み重なっていた。落ちた衝撃でドアはひしゃげ、ボンネットはぱっくりと口を開け、窓ガラスは割れて飛び散っていた。

その様子を見つめたまま、硬直したように体がフリーズしてしまった。しかし、ふと悪い予感を覚え、私は窓の外を見下ろした。

いつの間にか緑のタクシーが横に3台揃い、リーチの状態だった。そして次にロータリーに入ってきたタクシーは、緑。

私は慌ててタクシーを指でつまんだ。


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おはようございます。4/17の朝でございます。
最近はすっかりあたたかくなってきて、春の陽気を感じられるようになってきました。
昨日なんかはむしろ暑いくらいでしたね( ̄Д ̄;;
日差しも結構強く、汗の粒とまではいかないですが、じわ~っとミスト状の汗と言いましょうか、首筋が生温かくなっていました。
今頃からこんなに暑くなっていたのでは、夏なんかどうなるのでしょうと心配されます( ̄□ ̄;)

しかし!!夏が来る前に、忘れちゃいけないものがありますよね!?

「ゴミ出し」
うん、いつも外出する時とかに出して行こうと思うんですけどすぐ忘れちゃうんですよね。忘れないようにと思って玄関のところに置いていてもスルーして出かけちゃったりしてるんですよ。ほんと意味ないですよねえぇぇって、違ーう(`ε´)

「トイレットペーパー」
うん、そういえば切れてたから帰りに買って帰ろうと思いながらもそのまま家にたどり着いて、いざトイレに行った時に、ああっしまったってなるんですよね。だからトイレ我慢して買いに出たりしますよねえぇぇって、そういうことじゃなーい(=`(∞)´=)

「あの夏に見た、あの青い空」
そうだ、あの青く澄んだ、まるでどこまでも続いているような大空を、私は忘れる事ができない。今でも目を閉じれば、まぶたの裏に思い出すことができる。私は思う、人は誰しも心の中に自分だけの青空を焼きつけているものだと。もしあなたがつらいことや苦しいことに直面した時は、心の中の“青空”を思い出してほしい。その“青空”はあなたにそっと、こう語りかけてくるだろう。―――――そういうことを、言ってるんじゃないんだよ。

そういうことを言ってるんじゃないんですよ、ほんとに。

夏が来る前に忘れちゃいけないこと、そう、ゴールデンウィークですよ!!
今年は4/28から5/6まで最大9連休がとれますねO(≧▽≦)O ワーイ♪
また5/3・4は福岡市民の祭り「博多どんたく」も開催されます♪ヽ('∀')メ('∀')メ('∀')ノワッショイ♪
ゴールデンウィーク期間中、一部満室日もございますが、まだまだご案内出来るお日にちもございます。
宿泊先が決まっていない方はお早めにご予約ください!
G業界をW沸かすぐらいG豪快にW笑えるGWにしましょう(*^▽^*)ノ


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「お電話ありがとうございます。ホテルクリオコート博多でございます」
「○○日に20名で予約してる△△ですけど」
「△△様でございますね、はい、確かにご予約頂いております」
「はい、それで宿泊者の名簿ができましたので、送りますんでクリオコートさんのメールアドレス教えてもらっていいですか?」
「ありがとうございます。ではお伝えしてよろしいですか?」
「ああ、はい、どうぞ」
「では申し上げます。すべて小文字で、しー」「はい」
「える」「はい」
「あい」「はい」
「おー」「はい」
「でー、えー、数字の1」「はい」
「えーと、あっとまーく」「はい」
「しー」「はい」
「える」「はい」
「あい」「はい」
「おー」「はい」
「しー」「はい」
「おー」「はい」
「ゆー」「はい」
「あーる」「はい」
「てぃ」「はい」
「どっと」「はい」
「でー、しーおーどっと」「はい」
「じぇいぴー、です」
「・・・はい、分かりました。じゃあ今から送りますね」
「ありがとうございます。お待ちしております」

「お電話ありがとうございます。ホテルクリオコート博多でございます」
「あのー、先ほどお電話した△△と申しますが」
「あ、はい、宿泊名簿のメールの件ですね」
「はい、それでさっきのアドレスに送ったんですが、届いてますか?」
「えーとですね・・・いえ、まだ届いてないようですが・・・」
「そうですか、さっき送ったんですけどね。確認ですけどアドレス『クリオダ18、アットマーク、クリオコート、ドット、ディシーオー、ドット、ジェイピー』であってますよね?」
「クリオダ18?」
「えっ、clioda18じゃないんですか?」
「いえ、clio1なんですが・・・」
「あれっ、でもさっき、でー、えー、数字の1、えーと、って言ってたじゃないですか」
「えっ」
「えっ」


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クリオコートに入って正面の階段から2階へ上がろうとすると、足元にキラリと光るものを見つけた。
なんだろうと思って拾ってみると、小さなガラス玉で表面に「く」と書かれていた。
しばらく見つめ、なんとなくそのままポケットにしまった。
2階の円坐に入り、カウンターで晩酌をした。
週末ということもあって、店内は客も多くにぎわっている。
周りをぼんやりと眺めながらビールを飲んで枝豆を食べていると、その皿の中からまたしてもキラリと光るものが。
拾い上げて見ると、同じようなガラス玉で表面に「り」と書かれている。
ポケットから先ほどのガラス玉を出して並べてみた。
「く」「り」これはまだ他に4つあって、全て集めると「くりおこーと」となるのではないだろうか。
そう考えると、なんだかその玉が急に輝きを増したような気がした。
まさか、これを揃えるとドラゴンが現れて願いを叶えてくれたりするんじゃないだろな。
居ても立ってもいられず、立ち上がって席の周辺をくまなく見回した。
周囲の客が自分の足元などをのぞきこむ私を見て怪訝そうな顔をしていた。
その辺りにないと分かると、店内のあらゆるところを探し回った。座敷、掘りごたつの中、個室の中、靴箱の中、寿司カウンターのディスプレイの中などなど・・・。
しかし、どこにも見当たらない。
この階にはもうないのかもと見切りをつけ、お会計を済ませると、そのまま3階へと階段をのぼった。もちろん階段もくまなく見回した。
3つ目のガラス玉「ー」は3階エルテのテーブルの足のところに落ちていた。4つ目「と」は赤らくの格子戸の桟のところに置かれてあった。5つ目「こ」はフロントからトイレへ向かう通路の途中、4階へ向かう階段の手前に落ちていた。
残すはあとひとつ、「お」だけとなった。4階の宴会場、5階から12階までの客室階を目を凝らして探し回った。時には廊下に這いつくばり、時には飛び上がって天井の照明を見て、全室ドアをノックして入り部屋の中も探した。
そうして丸2日が経った。
最後のガラス玉は一向に見つからなかった。
私は力尽きて廊下に座り込んでいた。
するとフロントマンが寄ってきて声をかけた。
「お客様、どうされたんですか」
私は力なく応えた。
「「お」が、「お」が・・・・見当たらないんだ」
そして握り締めていた拳を開いた。5つのガラス玉がころころと床に転がった。
フロントマンは私の肩に手を当てた。
「なにを言っているんです。「お」は、あなたの胸にあるじゃないですか」
そう言って彼は私の上着のジッパーを外した。そうすると、下に着ていた白いポロシャツがあらわになった。
シャツの真ん中に「○○お○○○」と書かれてあった。その「○」はちょうどガラス玉ぐらいの大きさだった。
「クリオコートはあなたと共にいるんです、いつだって。さあ、そこに5つのガラス玉を当てはめてみてください」
私はこみ上げてくる涙をこらえながらガラス玉を拾い、ひとつひとつ「○」の部分に押し当てた。まるで接着剤でくっつけたかのように、それぞれ落ちることもなくシャツの上で光っていた。「くりおこーと」が完成した。
フロントマンは優しい笑顔で私を見つめながら言った。
「おめでとうございます。6つのガラス玉を全て揃えることができました。さあ、ひとつだけあなたの望みを叶えることができます。何でもいいですよ、おっしゃって下さい」
こらえきれずに流れ出る涙を拭きながら、私は声を大にして叫んだ。
「この2日間を返してくれーっ!!」


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こんにちわっくしょん!
・・・・・失礼しました、いきなりくしゃみが・・・・
復旧までしばしお待ちを・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ぁぁぁぁぁっっっっくしょん!
あー、お待たせしました。
誰か私のことを噂してるんでしょうか。
「坂元さんって素敵ですッ」いやいや、そんなぁ。
「カッコイイ!!」それほどでも、ありますが。
「いよっ、日本一!!!」言い過ぎですよ~。
「世界一ッ!!!」やめてくださいよ~。
「宇宙一ッ!!!」・・・・・なんか、逆に馬鹿にしてません?
「星新一ッ!!!」ええっ?!なぜいきなりショートショート界の大御所が??いや、好きですよ、「ボッコちゃん」とか「未来いそっぷ」とか好きですけどね、いやしかし、いくら最後に一がつくからって、あまりにも安易な・・・
・・・・・・・・・・・・・・・っくしょん!
あー、ちょっとぶり返してきましたね。
ちょっと再起動かけますんで、しばしお待ちを・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・フハッ、フハッ、フハッ、・・・・・・・・
フハッ、・・・・・・・・・・ハッ、ハァ・・・・
あー、出そうだったのにぃ。
花粉のせいかもしれませんね。
鼻はよくつまるんですよね、話は全然つまらないんですけど。
おあとがよろしいようで。


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