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ホテルマンとして働く私たちの頭の中を、ちょっとだけお見せしちゃいます。
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どうも、注意力散漫・所持金一万のホテルスタッフ坂元です。
早いもので、今年も残り2日となりましたね。
おっ、どこからかこんな声が聞こえてきました。
「なんか今年は時間が経つのが早かったなー」
ほおほお、そう思われますか?
だいたいそう言ってる方は去年も一昨年も同じこと言ってます。
「いや、今年は去年より絶対に時の流れが早かった」
うむむむ、あなたもしつこいですね。
だからあなたは去年も一昨年も同じことを言ってるんですよ。
仮に年々時間の経過が早くなっているとしたら、2012年なんて「明けましておめでとうございます」と言ってるそばから2013年になってしまってますよ。

と言いながら、一番「今年は去年より早い」と思ってるのはこの私なんですが。

さあ、この1年を振り返ってみますと、私にとっては「読書の年」であったと思うんですよね。
もともと本を読むことは好きでして、人生の中で9番目ぐらいに好きなんですが(ちなみに1位はクリオで働く事です。ええっ、ホントですよ!)ここでひとつ私の勝手な「今年の本大賞」を決めてしまおうと思うのであります!イエイ!
全くの個人的主観と偏見で書評なんぞを書いていきたいと思います。

それでは第698位です!

(3000行ほど省略)

さあ、だいぶ盛り上がってきましたね。いよいよ次はベスト3の発表です!ジャカジャン!
●第3位:乾くるみ「イニシエーション・ラブ」
主人公で大学生であるたっくんが、代打で呼ばれた合コンでマユという女性と出会い、そのふたりの恋愛模様を描いたラブストーリーです。うん、確かにその説明は間違ってはいないんですが、最後の最後まで読むと「んんん!?」と思ってしまうわけです。本の帯にも「あなたは必ずだまされる」というような謳い文句が書いてあるわけですが、最初読んだだけでは違和感は覚えたものの、何がおかしいのか分かりませんでした。はい、私、完全にだまされました(笑)
読み返したり、最後の解説を読んだりしてもいまだに分からない。もやもやした私はネットで調べてしまいました。ネットに頼っちゃダメなんでしょうけど、もう真相を知りたくて知りたくて。「ああ、なるほどね!」と納得。しかし、ぜひみなさんにはご自分で何度も読み返してネットに頼らず納得して欲しいものです。もちろん、普通に恋愛小説としても楽しめますよ!

それでは、第2位の発表です。ジャカジャン!
●第2位:伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」
伊坂幸太郎といえば「陽気なギャングが地球を回す」とか「アヒルと鴨のコインロッカー」、「ゴールデンスランバー」など映画化された作品も多々ありますが、このデビュー作はとにかく世界観がすごいと思いました。
強盗をして逃げていた主人公・伊藤は気付くと見知らぬ島にいた。その島は「萩島」と呼ばれ、江戸以来外部との接触を避け鎖国を続けているという島だった。その島には妙な人物がたくさん住んでいる。嘘しか言わない画家、殺人を許された男、未来を見通せる案山子などなど。その案山子がバラバラにされて殺されてしまう。未来を予知できるはずの彼は、なぜ自分の死を防げなかったのか?
もうなんだか登場人物すべてが変な奴ばかりなんだけど、なかでも個人的イチオシの登場人物は桜さん。美男子で、島の法律として殺人が許されている男なんですが、必死で言い訳をする物に向かい「理由になってない」と言って散弾銃でズドンと一発、このクールさ。しびれますなあ。この作品で一気に伊坂ファンになってしまいました。
また伊坂作品はすべてどこかで物語がリンクしてるそうなので、それを見つけながら読むのも面白いかもしれません。

そして、堂々の栄えある1位は!ジャカジャン!
●第1位:筒井康隆「懲戒の部屋」
私の敬愛する筒井康隆先生。いろいろオススメしたい作品は挙げればキリがない。しかし、あえてこの作品を選んだ理由は、大の筒井ファンである中川翔子さんがとある番組でこの本を取り上げていたからです。
はい、完全にしょこたんの影響です!
この作品は「自選ホラー傑作集」という短編小説集です。日常の風景がちょっとしたことで恐怖の光景に変わってしまう、そんな作品を集めたものですが、個人的なオススメの一編は「乗越駅の刑罰」。有る作家が久しぶりに故郷の駅へ来た。しかし切符もなければ駅員もいない。そこで改札を通ろうとしたら駅員が現れ呼びとめられる。「無賃乗車だ」とネチネチと責められ、暴力もふるわれ、それ以降はここで書くのははばかられる内容なので伏せておきます。ご興味のある方はぜひご自分で読まれて下さい。

こうして勝手に「今年の本大賞」を決めてしまいましたが、自分としては結構幅広く本に触れた一年だったように思います。姫野カオルコ、奥田英朗、桐野夏生、江戸川乱歩、村上龍、小川洋子、などなど前から読んでいた作家さん、新たに挑戦してみた作家さんもありました。
しかし僕の中で筒井康隆のポジションはもう何年もトップからグラつく事はありません。あれほど衝撃を受けた作家さんはいませんね。読書する楽しみという感覚を僕に植え付け、ずるずると深みにはめていった筒井作品にはもう頭が上がりません。
最近は以前に比べて読書量も減ってしまったので、また「読書熱」を再燃させて行きたいと思います。

最後になりますが、それではみなさん、よいお年を!

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